肝炎検査をするには?
肝炎ウイルス検査(B型・C型肝炎ウイルス検査)は、ほとんどの医療機関で受ける事ができます。
肝炎は自覚症状が少ない病気です。慢性的な食欲不振、身体の倦怠感、嘔吐や黄疸などの症状がある方は、早期に検査する事が望ましいです。
また、過去に1度も肝炎ウイルス検査を受けた事がない方は、自覚症状がなくても
検診予防の一環として検査を受ける様にしましょう。
肝炎ウイルス検査についてのご相談は、当財団のお問い合わせフォームまたは、肝炎ウイルス検査の実施医療機関、各地方自治体にお問い合わせ下さい。
C型肝炎ウイルスの検査
なぜ検査が必要なの?
肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれており、ダメージを受けてもなかなか自覚症状がなく、症状が現われたときには病気がかなり進んでいることが多いのです。
また、C型肝炎も自覚症状がないまま慢性化することが多く、これまでも検診を受けて初めてわかるというケースが顕著であったため、できるだけ早いうちに検査を受けることが望ましいのです。
検査の方法と結果
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査によって調べます。
検査は血液中にHCV抗体があるかどうかを調べる「HCV抗体検査」と、HCVの遺伝子を調べる「HCV-RNA検査」を併用して行います。
ウイルスが身体に入ると、ウイルスと戦うための抗体が体内につくられます。HCV抗体があるといういことはウイルスがいることを示しています。また、抗体はウイルスがいなくなった後もつくり続けられます。つまり、検査で陽性反応(抗体がある)を示した場合、「ウイルスがいる状態(感染状態)」と「排除された状態(感染既往)」があるわけです。感染既往の場合は体内にウイルスがすでにいなくなっているので、C型肝炎の心配はありません。
検査はどこで受けられる?
C型肝炎の検査は、ほとんどの病院や診療所で受けることができます。
2002年4月からは、40歳以上の人に対して住民検診などでもC型肝炎の検査を受けることができるようになっています。
詳しくは、かかりつけの医師やお住まいの市区町村の保健窓口等にお尋ねください。
肝炎治療の医療費助成
助成対象医療
各都道府県では、B型・C型肝炎治療(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療及び核酸アナログ製剤治療)にかかる医療費を助成しています。
インターフェロンフリー治療は平成26年9月に追加されました。現在の医療費助成制度は以下の通りです。
自己負担額
ウイルス性肝炎の治療費が高額になっても医療費の助成を受けることができます。
自己負担額は月額1万円または2万円までに軽減されます。
世帯全員の市町村民税(所得割) 課税年額の合計額 |
自己負担限度額(月額) |
---|---|
235,000円以上 | 20,000円 |
235,000円未満 | 10,000円 |
なお、世帯の課税年額の算定に当たっては、税法上・医療保険上の扶養関係にないと認められる者については、課税額合算対象から除外できます。
受給者及びその配偶者との間に、相互に地方税法上・医療保険上の扶養関係にないと認められる者については、合算対象から除外することが可能です。(ただし、受給者が各都道府県に対し、その旨の申請を行うことが必要です。)
肝炎医療費助成の流れ
パンフレット
自治体関係者には検査の指針として、また節目検診としてC型肝炎ウイルス検査やB型肝炎ウイルス検査を受けられる方のために、それぞれの病気や検査内容についてわかりやすく説明したパンフレットをご用意しております。
パンフレットを希望される方は、下記リンクのお問い合わせフォームからお申し込みください。